会長あいさつ


  福 島 県 腎 臓 病 協 議 会 会 長     関谷 崇紀 

  会 長 として一言ごあいさつ申し上げます。

当会は、2020年度に全国の県腎協に先がげて設立50周年を迎えました。これも先人の努力の賜物と敬意を表するとともに感謝申し上げます。
  人工透析患者、透析医療を取り巻く環境は年々、厳しさを増しています。まず、団塊の世代が後期高齢者となる2025年問題を間近に控え、高齢化に伴う通院問題、介護問題などが切実になっています。中でも国、県などの限られた財源の中から透析医療、障がい福祉対策費としてどれだけの予算が組めるかが大きな問題となっています。先人の努力により、公費による自立支援医療適用、医療保険の特定疾病指定、各県障がい者医療助成制度が確立し、透析患者の自己負担は大幅に軽減されていますが、全国的には自己負担の割合が増えている県もあり、本県も安穏とはしていられません。
  また、会員数の減少に歯止めがきかない状態が続いています。会員拡大は永遠のテーマともいわれ、当協会だけでなく全国の腎友会が抱える重要かつ共通の課題となっています。
  さらに、世界的な新型コロナウイルスの拡大で、全腎協、県腎協、病院腎友会では総会やイベントが中止、延期になるなど活動に大きな支障が出ています。しかし、収束は依然、不透明ですが、会議やイベントなど通常の活動が戻ることが出来ることを願って準備を進めています。
  このように厳しい状況にはありますが、皆様のお力添えを得て県腎協活動の推進、医療、福祉の向上に取り組んでいく所存です。ぜひ、皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

 


 

★福島県腎協の歩み
・1970(昭和45)年 福島腎友会(県腎協の前身)設立
・1971(昭和46)年第1回臨時総会開催、会報「福島腎友会」創刊
・1976(昭和51)年第1回学習会開催
・1978(昭和53)年第1回代表者会議開催、「透析患者白書80」発刊
・1995(平成7)年 25周年記念誌発刊
・2000(平成12)年創立30周年記念式典
・2006(平成18)年事務局が二本松病院から二本松市大壇の現在地に移転
・2009(平成21)年県腎臓病患者連絡協議会の名称を県腎臓病協議会に変更
・2011(平成23)年東日本大震災、東京電力福島第一原発事故発生
・2015(平成27)年原発事故で東電が精神的賠償として透析患者に賠償金を    払うことで合意
・2019(令和元)年台風19号でいわき、郡山市などの透析施設、患者が被害
・2020(令和2)年新型コロナウイルスがまん延。郡山市で開催予定の県腎協  50 年記念式典が中止に、創立50周 年記念誌発刊